PEUGEOT 205 TURBO 16 E2

Rally Monte Carlo 1986 - J.Kankkunen / J.Piironen

プジョー205t16E2(1986年モンテカルロラリー仕様)        
使用キット:プジョー205ターボ16ワークスラリーカー(タミヤ)&スタジオ27のトランスキット 
2000年4月頃完成
           

<プジョー205ターボ16E2>
205t16をさらに進化させた車がこのE2です。85年の終盤に登場し、この年は1000湖で優勝しました。86年には同じミッドシップ4WDターボのランチア・デルタS4との激戦の末メイクスタイトル2連覇を達成し、J.カンクネンがドライバーズタイトルを獲得しています。205t16の発展型ではあるものの巨大なリヤスポイラー等大きく異なった印象を持っています。エンジンも450馬力近くまでパワーアップされていて、その外観とあわせてGr.Bモンスターマシンという形容が相応しい1台といえるでしょう。
1986年は凶暴になり過ぎたマシンの為、悲惨なアクシデントが多発し、結果としてGr.B最後の年となってしまいました。肝心の選手権争いはプジョーとランチアの一騎打ちとなり、プジョーが2年連続でメイクスタイトルの獲得に成功しています。一方、カンクネンとM.アレンによるドライバーズタイトル争いは最後までもつれることに。スウェディッシュ・アクロポリス・ニュージーランドで優勝したカンクネンが有利に戦いを進めたものの、サンレモでランチアの抗議により、このラリーだけプジョーが失格になるという事件が発生。ここで優勝したアレンが巻き返し、最終戦で逆転タイトルを獲得したかに見えましたが、サンレモでの一件に対しプジョーが出した抗議により最終戦終了から11日後、サンレモの結果が選手権から除外されることが決定し、アレンは20ポイント引かれてしまいました。それにより、カンクネンが史上最年少(86年当時)でのチャンピオン獲得となりました。
Gr.Bは年間200台以上生産された車であれば、どんな車でもOKというクラス。さらに200台以上生産された車に20台のエボリューションモデルを作ればそれをベースに使うことが可能。その為、Gr.Bはミッドシップ4WDターボ、400馬力オーバーというランチア・デルタS4やプジョー205T16など多くのモンスターマシンを生み出しました。その他にもランチアラリー037やアウディ・クワトロE2、トヨタ・セリカTCターボ、MGメトロ6R4、ルノー5マキシターボなどがこのクラスを代表する車です。
しかし、速くなり過ぎたマシンは危険なアクシデントを多発させ、それにより86年限りでGr.Bは廃止へと追い込まれてしまいました。
<工作・塗装について>
E2に改造するためにスタジオ27のトランスキットを使用しています。しかし、これはなかなかのくせものでしてパーツの精度は低いし、所々間違っているしで…。ウィングなんて左右で大きさが違っていたりするし、ボリュームは足りないしで苦労しました。デカールも微妙に間違っているような…。内装やアンダートレイは改造パーツ付いてないしね。だから、これは外装こそE2になっていますが中身は普通の205T16のままです。しかも、モンテカルロでのカンクネン車はルーフのダクトみたいなの(黒い丸のところ)真ん中に1つだけだし…。アンダーカウルはノーマルのままだったり…。本当に完璧にE2を作ろうとするならばこのトランスキットに頼らずに詳しい資料を入手してパーツを自作した方がいいでしょう。デカールは使えると思いますが、可能な人は納得いくものを自作したほうがいいかもしれませんね。
この画像では目立ちませんが、かなりダメダメなところが多いです。パテで埋めたところなんかヒケてきちゃって…。表面処理も荒いしねぇ、接着も綺麗にいかなかったところがあるし、しかもエセE2だし。
塗装は普通の205T16とほぼ同じで、ほぼ指定色どおりです。
↑2台並べてみました。こうして見るとまともに出来てるようにも見えるのだが、近くで見るとかなりインチキであることがわかるはず。
この車はモンテカルロでのカンクネン仕様です。本当はこの年カンクネンが優勝した3戦のうちどれかの仕様にしたかったのですがデカールがモンテカルロのものしかなかったのでこの仕様にしています。ちなみにこのラリーで彼は5位に入っています。86年当時、史上最年少(95年にC.マクレ-が更新)でチャンピオンになったJ.カンクネンはその後87、91、93年と史上最多の4度のワールドチャンピオンを獲得し、99年までにWRC通算23勝を達成しています。

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