avex DOME MUGEN  NSX  JGTC'97

avex童夢無限NSX (97年全日本GT選手権出走車)     
使用キット:avex童夢無限NSX(タミヤ)
2002年3月頃完成    

<avex童夢無限NSX>97年の全日本GT選手権を戦うために全く新しく開発されたのがこのマシンです。シャシーの製作をレーシングコンストラクターの童夢が、エンジンは無限がそれぞれ担当しました。NSXオリジナルのアルミモノコックをロールケージで補強し、ボンネットやフェンダーなど外板の多くの部分にカーボンファイバーが使われています。また、空力を非常に重視し風洞実験を繰り返し、ダウンフォース獲得と低ドラッグ、そして高い空力安定性を獲得することに成功しています。サスペンションは前後ともダブルウイッシュボーンを採用。ターボエンジンが主流の全日本GT選手権において、このNSXはあえてNAエンジンを搭載。3450ccのV6エンジンがミッドシップに横置きされています。パワーではターボエンジン車に敵わないものの、非常に洗練された空力とミッドシップならではの運動性能でそれを補うことに成功し速さをみせました。
97年の第2戦から参戦し、黒澤琢弥と山本勝巳がドライブしたこのavex童夢無限NSXは予選では速さを見せ、第5戦ではポールポジションを獲得するなどしましたが、マシントラブルが多発してレースではあまり良い結果を残せませんでした。この年はまだまだマシンの熟成が不十分で、ポテンシャルの高さを感じさせながらも安定して性能を発揮することができず…。本領発揮は翌年以降に持ち越されることとなりました。
<工作>改造したようなところはありません。元のキットの良さを引き出すことに集中しました。塗装やデカール貼りなどを考えて、フェンダー部分は切り離して合わせ目を消して、塗装、デカール貼り後に取り付けています。リヤウィンドウのキャッチピンはキット付属のデカールではなくエッチングパーツを使用しています。それとボルトの部分を何箇所か金属製の部品に置き換えています。注意すべき点はフェンダー部分とリヤウィンドウまわりだと思います。フェンダーに関しては本当は切り離したりせずに接着し合わせ目消し→塗装というのがいいのですが、このavexカラーのNSXだけはデカールの都合上、フェンダーを先に接着するのは難しいと考えました。タミヤから発売されているその他のNSXは先にフェンダー部分を接着したほうがいいと思われます。また、リヤウィンドウまわりですがエアインテークの部分が塗装で大きくなってしまうと上手くハマりませんのでパーツを少し削ってある程度余裕を持たせておいた方がいいでしょう。それとエンジン関係の接着もうまくやらないと収まりきらなくなる可能性があるので気をつけたほうがいいと思います。それはエキゾーストパイプにも言える事で、上手く接着しないと排気口の部分が変な方向を向くことになりかねません。それとサイドのエアインテークの部分も塗装を考えるとボディ側のところと内部の部分を切り離してボディ側の部分だけを先に接着、合わせ目消しをしたほうが良いでしょう。
<ボディ塗装について>ボディに使用したのはMr.カラーのホワイトとタミヤカラーのブルーです。ここで注意すべき点は、ホワイトは普通のものであればどれでもいいのですが、ブルーだけはタミヤの缶スプレーのブルーでなければならないということです。どうもデカールのブルーと合う色はこれだけのようです。タミヤカラーのビンに入っているほうでも微妙に違うようです。なので缶スプレーから別の容器に移し、それをエアブラシで吹いています。塗装の順番としてはサーフェイサー→ベースホワイト→ブルーの部分をマスキングしてホワイト→ホワイトの部分をマスキングしてブルーと塗ってから、エアブラシで薄くスーパークリアーを吹いて、乾燥してからデカールを貼って、青の細かいところを筆塗りで修正(デカールの継ぎ目や覆いきれない部分)、乾燥後にスーパークリアーをエアブラシで軽く吹いて、よく乾いてからモデラーズカラーのスーパークリアー(缶スプレー)を2回厚吹きして良く乾いてからコンパウンドで仕上げ。それからスミ入れ、窓枠の黒い部分の塗装という順に塗っています。あとボンネット上のダクトの部分はデカールが用意されていますが、塗装したほうがいいと思われます。あれをどうやったらキレイに貼れるのか疑問。ただし、18って書いてあるところの白の部分との関係を気を付けなければいけないで、その境目の所だけデカールを切って貼っています。
その他の塗装はほとんど説明書の通りです。ただし、メッキパーツはメッキを落としてから改めて塗装をしています(ホイール以外)。ホイールだけはメッキを落とさずにクリアーを吹いてからマスキングしてロイヤルブルーを塗っています。そのあと筆でホイールナットの青や赤とシルバーのところを塗っています。あと、サイドミラーの鏡面もメッキのままです。ボディに比べるとシャシーの塗装はそれほど苦労する点はないと思います。
<デカール貼りについて>とにかくこのキットで一番キビシイのがデカール貼りです。ボディのブルーの大部分がデカールというのが辛い。しかも、横のところとか完全に覆いきれんしなぁ。そういうところは貼った後、筆でチョコチョコと・・・。一部のスポンサーロゴとゼッケン(?)のところ以外はクリアーを吹く前に貼ってその上にクリアーを吹いています。とにかくシワがよらないように丁寧にやりましょう。大部分は何とか普通に貼れるのですが、なじまないところもあるのでそういうところはマークソフターなりデカールフィットなりを使うことになります。最初から使うとすぐにデカールが駄目になってしまうので気をつけましょう。貼って密着しないところだけにすこし乾いてから使用して密着させました。それとブルーのデカールには2種類あって、下の透けないタイプと下地が少し透けるタイプがあります。透けるほうは重なると青が濃くなってそこだけ色が変わってしまうので貼る順番等に注意したほうがいいでしょう。とにかく、デカールの上にクリアーを吹く場合はデカールをよく密着させ乾燥させること。そうでないとクリアー塗装後にひび割れ、気泡等の原因となります。
このキットのボディのデカール貼りは一回で上手くいかない可能性が高いので2,3枚用意して挑むが吉と思われます。
これを完成させるのにはえらく苦労したなぁ…。デカール貼りにえらく時間かかったしなぁ。何度も失敗して、何枚デカールを消費したことか…。そして貼り終えてクリアー吹きまで終えたのに窓枠のところの黒いところを塗るためにマスキングして、それを剥がしたら下のデカールごとクリアー層が剥がれて最初からやり直しになったりとか…。塗装したブルーがデカールの色と合わずに塗りなおしたりとか…。
数あるGT・NSXのなかでもこのavexカラーのが一番好きだなぁ(成績はサッパリだったけど)。97年型はシンプルでいいと思うし。それにこの車、ツーリングカーだけどフォーミュラカー的な感じがするところもいいなぁと思う。それにエンジンパワーで優るスープラやGT-Rを相手に空力とコーナリング性能で対抗しようというコンセプトが素晴らしい。まあ、この車あたりからJGTC車がツーリングカーから離れていき完全にレーシングカー的な車になっていったのも事実ではあるのだが…。

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