TOYOTA COROLLA WRC

Rallye Catalunya-Costa Brava 1998  - D.Auriol / D.Giraudet

トヨタ・カローラWRC(1998年カタロニアラリー仕様)
使用キット:トヨタカローラWRC(タミヤ)
1999年12月頃完成

トヨタのWRCワークス参戦再開と共に1997年の1000湖ラリーでデビューした、このカローラWRCは結果としてTTE最後のラリーカーとなりました。それまでのセリカにかわり、WRカー規定に基づいて欧州仕様のカローラ3ドアハッチバックをベースに作られたのがこの車です。このカローラはセリカST205に比べとてもコンパクトにまとまっていましたが、それによる長所と短所が混在していたことも確かだったようです。初期段階においては信頼性に問題を抱えていましたが、最終的には充分な信頼性を確立することに成功し、それを活かし99年にはメイクスタイトルの獲得に成功しています。この車はWRカーの中では初期のもので、多くの点においてGr.Aカーの範疇に収まったもので、いわゆる第一世代WRカーに属するものです。
<1997〜1998>
デビュー戦となった97年の1000湖ではM.グロンホルムのドライブでレグ1をトップで終え、速さを見せたものの3位フィニッシュを目前にトラブルでリタイヤしています。98年はC.サインツとオリオールがメインドライバーとして復帰後初のシーズンを戦いました。サインツは開幕戦のモンテカルロラリーでいきなり優勝。その後、カタロニアではオリオール、ニュージーランドではサインツが優勝。それ以外にも着実にポイントを稼ぎ、メイクス・ドライバーズ(サインツ)の両部門をリードしていきました。しかし、終盤になるとミツビシとT・マキネンの追い上げにあってしまい、決戦となった最終戦イギリスでは、マキネンのリタイヤでサインツは4位以上でゴールすればチャンピオンだったのですが、なんと最終SSのゴール目前でストップしタイトルを逃すことに…。さらにオリオールのリタイヤとバーンズの勝利により、メイクスタイトルもミツビシの手に渡ってしまいました。
<98年カタロニアラリー>
D.オリオールは序盤戦で不振が続いたため、カタロニアラリーではワークスノミネートを外されてしまいました。しかし、彼はこのラリーで快走を見せ、SS2からの4連続ベストタイムでトップに立ち、ラリーをリードしていきます。結局、オリオールは終始ラリーをリードし最終的には2位に約1分の差を付けて、3年ぶりの通算18勝目を挙げました。ロイクスも2位に入ってトヨタの1-2となりましたが、サインツはラリー終盤にパンクで後退してしまいました。この為、トヨタが獲得できたメイクスポイントは6点というトホホな結果に…。。
D.オリオールにとっては自分を見限った連中を見返す会心の勝利となったのだが、選手権争いにはほとんど何の影響も及ぼさない結果となってしまったのも事実でした…。とはいえ、これを境に信頼を回復し、以後ワークスノミネートを外されることは無くなりました。
<1999年>
信頼性の問題に泣いた前年の反省からか、徹底したテストにより信頼性は飛躍的に向上しており、全チーム中ベストともいえるものとなっていました。この年の序盤3戦は98年スペックで戦い、ポルトガルからは99年スペックが投入されています。シーズン序盤から抜群の信頼性を活かし、上位入賞を重ねシーズン中盤までにメイクスポイントでは2位以下を大きく引き離すことに成功しました。しかし、なかなか勝利には恵まれず、チャイナラリーで1勝を挙げただけでした。しかもシーズン中盤からは調子を取り戻したスバルの猛烈な追い上げを受けることに…。さらにシーズン終盤には99年限りでのワークス活動休止が発表されてしまいます。それでも、前半で築いたリードを守りきりオーストラリアで94年以来のメイクスタイトルを決め最後の花道を飾ることに成功しました。ドライバーズ選手権では、この年はオリオールが活躍を見せ、マキネンとタイトルを争ったものの、終盤に失速しタイトル獲得はなりませんでした。この年、メイクスタイトルこそ獲得したものの、他のライバルチームに比べ印象が薄く、数々の栄光に彩られたトヨタのラリー活動の最後の年としてはあまりにも寂しく味気なかった…。
<工作と塗装について>
これといって特筆すべき点無し…というのが本音なり。これも結構前に製作したものなので、出来はあまりよくないです。レベル低いっすねぇ…。デカール密着してないところとかあるし、貼り方も綺麗じゃない、表面もざらざらだしね。といってもそれが結構いい味になってたりするから不思議である。少なくともこの画像で見る限りは…。ただし、微妙に間違ってたりするところもあるので、あまり参考にしないでください。
何も元のキットから変えていません。キャッチピンもアンテナもキットのままです。シートベルトもデカールだしね。塗装もほぼ説明書の指定色です。ボディのホワイトはホワイトサーフェイサー→Mr.カラーのホワイト→グンゼのスーパークリアーという順です。すべて缶スプレーを用いています。この画像ではあまりわかりませんが、細かいところはほとんど筆で塗っています。
この車は2シーズン半を戦い、わずか4勝しか挙げられませんでした。スバルが97年だけで8勝、ミツビシは98年に7勝を挙げたことを考えると明らかに見劣りする数字ですね…それがマシンの問題だったのかドライバーの問題だったのか、あるいは両方かは意見が分かれるところでしょう。どちらにせよカローラはやや時代遅れの車だったように感じます。もし、トヨタがもう1年続けていればどういう変化をしたのか興味深い物がありましたが…。
タミヤからはこの98年仕様しかでていないのが残念です。せめて、99年の最終仕様のものを作ってほしかったなぁ…。できれば最後の勝利を挙げたチャイナラリーか最終戦のイギリスの仕様あたりでさ。グラベル用のも欲しかったしなぁ。

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