LANCIA DELTA HF INTEGRALE 16V          
Rallye Sanremo 1989 - M.Biasion / T.Siviero

ランチア・デルタHFインテグラーレ16V(1989年サンレモラリー仕様)
使用キット:ランチア・デルタHFインテグラーレ16V 1989年サンレモラリー(ハセガワ)
2000年11月頃完成

<デルタHFインテグラーレ16V>
87年からGr.Aカーで争われる事になったWRCにおいて、デルタHF4WD&デルタHFインテグラーレで87〜89とメイクス3連覇を決めたランチアでしたが、89年も後半に入るとトヨタやミツビシといったライバル達に対しやや劣勢に立たされる場面もでてきました。それに対抗すべくランチアは89年のサンレモラリーで16バルブ仕様の新しいインテグラーレを投入しました。ワールドチャンピオンのM.ビアジオンがデビューウィンを達成し、ランチアの優勢が変わらないことを見せ付けました。そして、90・91年もトヨタとの激戦を制しメイクスタイトルをランチアにもたらしています。また、91年には同車でJ.カンクネンがドライバーズタイトルを獲得しました。
<1989年サンレモラリー>
このラリー、ランチアはニューマシン、デルタ・インテグラーレ16Vを投入。赤いマルティ二カラーのデルタに乗るのはM.ビアジオン、D.オリオール。対するはJ.カンクネンとC.サインツのセリカ。オリオールはラリー序盤のグラベルセクションでクラッシュ、この新車をスクラップにして脱落。サインツとビアジオンの争いになりましたが、最終日トップに立っていたサインツがスロットルトラブルで後退したためビアジオンの勝利。新型デルタはデビューウィンを果たしました。
現在ではオールターマックラリーとして知られるサンレモだが当時はトスカーナ地方のグラベルセクションがあり、ターマックとグラベルのミックス路面のラリーとして有名でした(97年からは現在のフルターマックラリーに。その後、2003年限りでサンレモはWRCイベントから外れることに…。04年からはイタリアでのWRCイベントはサルディニアで行われることになりました…)。
デビューウィンを飾り、その後90・91年とこの車でメイクスタイトルを防衛したランチアでしたが、90年はドライバーズタイトルをトヨタのサインツに奪われているので、必ずしもこの車がライバルのセリカST165に対して優れていたとは言えないでしょう。ランチアがメイクスタイトルを防衛できたのは優れたチーム力とトップクラスのドライバーを3人そろえることができたことが大きいと思います。ランチアはJ.カンクネン、M.ビアジオン、D.オリオールのチャンピオンクラス3人。それに対しトヨタはC.サインツ1人に頼った布陣でした。
<工作>
特に改造したようなところは無いです。アンテナはM&Aミニチュアズのモノを使用。ひたすら説明書通りに造りました。初めて兆戦したハセガワのキットだったのですが、タミヤ製と勝手が違い戸惑うところも多かったです。特にシートベルトの組みたてには苦労させられました。また、マッドフラップの接着も難しかったです。ヒケが結構多いのでしっかり処理した方が良いでしょう。モールドは一応しっかりしていますが、けがき針等で少し彫った方がより良いと思われます。
<塗装>
ボディの赤は説明書だと普通のレッドになっていますが、この作品ではモデラーズのブライトレッドをグレーサーフェイサーの上に吹き、その上にMr.カラーのシャインレッドを吹いています。そして、グンゼのスーパークリアーで仕上げています。実車の写真などを見ると日光の当たっている場面では朱色っぽく見えます。ただし、日陰の場面の写真なんかをみると結構普通のレッドっぽく見えるので正解はわかりません。本当は違っているかもしれませんが、この作品はイメージ重視ということでご了承ください。実車を見れればわかるのでしょうがまず不可能なので…。窓枠の黒はセミグロスブラックを使用。あと、内装の塗装ですが説明書のまま塗っていますが実車はちょっと違うみたいです。製作当時、詳しい資料が無かったので説明書のままですが、実車を忠実に再現したい方は詳しい資料等を入手して参考にしながら造ったほうが良いと思います。
これはグラベル仕様だけど、サンレモって言ったらやっぱターマックだろ。なぜかハセガワのデルタは全て車高が高いグラベル仕様になっているんだよね…。できればターマック用のシャシーも作って欲しかった。まあ、基本的にロードカーのキットからの流用みたいだから仕方ないけどさ。できればラリーカーはラリーカーでちゃんと別金型作ってやって欲しい。特にランエボのシャシーだけはどうにかしたほうがいいのでは?と思ってしまう。まあ、最近のハセガワの車のキットはだいぶ良くなったと思うけど。
あと、これ実は2000年1月頃に一度完成したんだけど、ボディの出来が気に入らなかったのでボディだけ2000年11月頃に造り直しています。
この赤いマルティニカラーはこの1戦のみの登場でした。翌90年のモンテカルロに姿をあらわしたデルタは再び白いマルティ二カラーに塗られていました。
今でもこの赤マルティニは結構人気が高いようです。でもデルタは白いマルティニカラーのほうがいいなぁと私は思います。

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