MITSUBISHI CARISMA GT

Rally of Great Britain 1998 - R.Burns / R.Reid

ミツビシ・カリスマGT(ランサー・エボリューションX)1998年ラリー・オブ・グレートブリテン仕様
使用キット:タミヤ・ランサーエボリューションX&Y     
2000年8月頃完成

<ランサー・エボリューションX>
1998年、WRカーが主流となるなかでGr.Aにこだわり続けたミツビシが送り出したのがこのランサー・エボXです。98年の第5戦カタロニアラリーでデビューしたエボXはアルゼンチンで早くも1勝をあげるとフィンランドから最終戦のイギリスまで4連勝してシーズンを締めくくり、T.マキネンのドライバーズタイトル3連覇と三菱にとって初のマニュファクチャラーズタイトル獲得に貢献しました。T.マキネン車はランサーエボリューションの名でエントリーし、ナンバー2のR.バーンズ車はカリスマGTの名称でエントリーしていました。カリスマとはランサーの欧州での販売名でした。
1998年はミツビシのモータースポーツ史上最良の年となりました。最大の目標であったマキネンのドライバーズタイトル3連覇に加え、97年後半から急成長を見せたバーンズの活躍により合計7勝を挙げてミツビシにとって初となるメイクスタイトルを獲得し、さらにGr.NもG.トレレスが制し、WRC完全制覇ともいえる内容でした。
<1998年ラリー・オブ・グレートブリテン>
チャンピオンのかかったこの1戦でマキネンはラリー序盤で不運なアクシデントによりリタイアしてしまいましたが、ライバルのC.サインツがなんと最終SSのゴール直前でストップしたことによりドライバーズタイトル3連覇に成功しました。さらにR.バーンズの優勝によりミツビシは初のメイクスタイトルを獲得したのでした。
このラリーで見せたバーンズのパフォーマンスは素晴らしいものでした。C.マクレーとの戦いが最後まで続いていれば勝てたかはわからなかったのですが、それでも素晴らしい勝利だったといえるでしょう。この年のサファリでWRC初優勝に続くスプリントでの初勝利は大変大きな意味がありました。この1勝は翌年からスバルヘ移り2001年にはチャンピオンとなるバーンズの栄光への最初の一歩として記憶されるべき勝利だと思えます。また、彼はこの年から2000年までラリー・オブ・グレートブリテン3連覇を達成しているのですが、その最初の勝利です。
このランサーエボリューションXはGr.Aランサーの一連のシリーズの一つの完成形といってもいいかも知れません。元より高かったグラベルでの競争力に加えターマックにおいてもライバルのWRカーを凌駕するほどの力を身につけました。また、98年あたりがミツビシの黄金時代だったように思えます。WRカーが台頭してくるなか、Gr.Aカーでシーズン7勝をあげドライバーズ&メイクスのWタイトルを獲得しただけでなく、98年終盤の4連勝と99年序盤の2連勝をあわせて6連勝を達成しランチアの持つWRC記録に並び、ドライグラベル、マッド、ターマック、スノー、高速、低速とどの路面やコンディションでも勝つ力を持っていたわけですから。99年もマキネンはドライバーズタイトルを死守しシリーズ4連覇という偉業を達成したましたが、より新しいWRカーの前にランサーが苦戦する場面も多くなっていました。そして、2000年になると、もはやマキネンとミツビシは選手権争いに加わることができませんでした…。
<工作>まず、ターマック仕様のタミヤ製エボXをグラベル仕様ににする為、同じタミヤのエボYのシャシーにエボXのボディを被せています。これに関してはXとYのシャシーは基本的な部分は同じで、違うのは足回りくらいなので、まったくの無改造でできます(タミヤのエボXはターマックのカタロニアラリー仕様、エボYはグラベルのニュージランド仕様)。さらにGB仕様のバーンズ車にするため、ハセガワ製のエボX(1998年WRCチャンピオン)からデカールを流用。ハセガワのデカールを使用しているのはラリープレート、カーナンバー、ミシュランのロゴ、ナンバープレートといったあたりです。その他はタミヤのキット付属のものを使用。フロントバンパーやボンネットのメッシュ部分はハセガワのモデリングメッシュを使用。リヤドアの窓の通気口みたいなところとアンテナとフロントグリルのエンブレム、アンテナ類はM&Aミニチュアズのものを使用。シートベルトはモデラーズ製に置き換えてあります。ボンネット等のキャッチピンはハセガワのキット付属のものを使っています。それ以外は特に改造したというところはありません。タミヤのキットをそのまま使っています。
<塗装>
まず、ボディの塗装ですが、グレーサーフェイサー→ベースホワイトと塗って、ホワイトとレッドの部分はそれぞれマスキングして塗っています。ホワイトはMr.カラーのホワイト、レッドはタミヤカラーのブライトレッドです。フロント&リヤバンパー、リヤウィングはレッドに塗った後で接着しています。赤と白の塗り別けには苦労しました。この画像だとわかりませんが近くでみると境目のところがあまりきれいじゃないところが…。タミヤのブライトレッドを使った使った理由はデカールの色とあわせる為です。でっ、最後の仕上げにMr.カラーのスーパークリアーをエアブラシで吹いています。その他の部分は基本的に説明書の指定色通りに塗装しました。ただし、Mr.カラーに置きかえられるところはMr.カラーを使用。それ以外はタミヤカラーです。
↑エボYと並べてみた。99年からはマールボロがスポンサーに付いてイメージが大きく変わっているのですが、エボXのカラーリングも結構良かったなと思います。いずれにしろランエボはこのXとかYあたりが一番カッコ良いと思います。あと、Wも結構いいと思います。それに比べると最近のはチョット…って感じがしますね。TMエディションとかエボZはカッコ悪ぃ…。もうチョットどうにかなりませんか?三菱さん?と思ってしまいます。それにしても最近冴えませんねミツビシは…。やっぱりGr.Aにこだわり続けたのがまずかったのでしょうか?WRカーの開発にしても後手後手にまわっちゃってる感じがします。そもそもマキネン1人に頼り過ぎたチーム体制がまずかったんでしょう。この98年こそバーンズをセカンドに使えたのでメイクスタイトルも獲れたのですが、その後は全くダメでした。それに懲りたのか最近は少し方針転換したみたいだけど、うまくいくんでしょうか?それもWRカーの出来次第でしょう…。果たしてミツビシ復活はあるのでしょうか?
追記:どうも、復活はありえなさそうな感じが…。本業でもガタガタになり始めてるのでラリーどころじゃないかもねぇ…。その後、復帰したかと思ったら活動休止したりで、よくわからないことを繰り返しています。しかも2006年シーズン開幕直前になって正式に撤退が発表されてしまいました。一応、07〜08年に復帰を目指すとしていますが、どうなんでしょうか?成績が上向いて来ていただけに残念です。

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