Subaru Legacy RS

Rally New Zealand - 1993  - C.McRae / D.Ringer

スバル・レガシィRS(1993年ニュージーランド仕様)
使用キット:ハセガワ スバル・レガシィRS“1993ニュージーランドラリー優勝車/ツール・ド・コルス ラリー”
2002年12月頃完成

<レガシィRS>スバルが本格的にWRCにチャレンジを開始するにあたって投入されたのがこのレガシィRSでした。プロドライブとの提携のもと開発されたGr.Aカーのレガシィは非常にシンプルでオーソドックスな4WDターボ車でした。スバル独自の水平対抗エンジンとギヤボックスを縦置きにするというレイアウトはこの車の最大の長所と言って良いでしょう。参戦初年度の1990年はM.アレンのドライブにより最高位4位という成績を残しています。限定的な参戦ながら翌年以降、成績は上向いていき、ついに93年のニュージーランドでC.マクレーのドライブによりWRC初勝利を達成しました。このときがマクレーにとっても初優勝でした。次の1000湖ラリーからはインプレッサがデビューすることが決まっていただけに、区切りの一戦での有終の美となりました。また、Gr.N車としてサファリラリーを初めて完走したのがこのレガシィでした。つまり市販車の段階で非常に優れた車だったといえるでしょう。そしてこの車で得られたことの多くはよりコンパクトなインプレッサに活かされていきました。
93年ニュージーランドはスバルとって記念すべき1戦となりました。レグ1ではA.バタネンがトップに立ち、マクレーも5位と素晴らしい滑り出しを見せます。レグ2の名物ステージ、モツでバタネンはリタイアしてしまいますが、このステージでマクレーは他を圧倒するタイムをマークして一気に上位へ進出するとレグ3でついにトップに立ちそのままライバルを寄せ付けずにゴール、スバルとマクレー自身にとって初のWRC総合優勝を達成しています。この勝利を境にスバル/プロドライブはWRCトップチームへと駆け上がっていきました。また、この年からマクレーはニュージーランドを3連覇し、モツのステージがある限りマクレーを破ることはできないとライバル達に言わしめたほどでした。しかし残念ながらこの名物ステージだったモツは現在は使用されておらず、マクレーも96年以降はニュージーランドでは勝てていません。
<工作>やったのはけがき針でモールドを深めたのとアンテナをキット付属のものから市販のパーツに変えたこととホイールを変えたことくらいです。このキット、ピラーや窓枠の部分の強度が…。モールドを深める作業をしている時やコンパウンド掛けの時に折れたりして大変なことになりました。何とか修復しましたが近くで見るとトホホな感じです。その辺がこのキットを作るなら注意すべきポイントであると思います。アンテナはM&Aミニチュアズ製のものを使用。ホイールですがキットに付属しているものは92年まで使用されていたもので93年の時点ではスピードライン製のホイールが使用されているので、同じハセガワ製のGr.インプレッサに付属しているパーツを移植しています。それとボンネットキャッチピンはモデラーズ製に置き換えています。その他はほぼ説明書通りにストレートに組んでいます。
<塗装>とにかくボディのブルーを塗るのに苦労しました。説明書に書かれているようにインディブルーとコバルトブルーとクリアーレッドを混ぜたのですが、クリアーレッドが曲者でして…。ブルーを吹くところまでは良いのですが、クリアー塗装をすると何故かクリアーレッドがクリアー層の中に染み出してきてしまうという困ったことに…。どうやら塗料の溶剤が微妙にブルーの部分を溶かしたときにクリアーレッドが溶け出してしまうようです。クリアー塗料は色を出すのに顔料ではなく染料を使用していることに原因があるようです。文字通り染み出してしまうみたいです。クリアーを少しずつパラパラと吹いていかないとダメみたいです。それである程度層を作って固めていかないとないといけません。缶スプレーで一気にジャーっと吹いたりしたらもう大変、ところどころ赤やら紫になって塗りなおしに…。それで何回も塗り直すことになりえらく苦労しました。ちなみにクリアーはMr.カラーのスーパークリアーを吹いてからフィニッシャーズのオートクリアーを吹いています。その後コンパウンドを掛けています。それ以外の部分はほぼ全て説明書通りに塗っています。
<デカール>93年ニュージーランド仕様にするため555デカールだけは別売りのものを使用しています。どこのメーカーのものだったかは定かではありません(すみません…)。ところどころ微妙に大きさが合っていない気もしますが現状ではこれ以上は望めないようなのでこれで良しとしておきます。ただフロントバンパーの部分の555デカールだけは明らかに大きさが違う気がしないでもありません(残念)。それとルーフの部分も何種類かバリエーションがあるようなのですがこれで合っているのかどうかわかりません。ラリープレートとゼッケンの所のロスマンズのロゴだけはどうしても入手できませんでした。自作する技術もないのでロゴ無しのままです。それ以外の部分は説明書の通りです。それでほぼ間違いはないと思います。
このレガシィ自体は特に印象深い車というわけではないんだけどスバル&マクレー初優勝車ということで作らねばと思い完成させときました。昔はレガシィでWRC戦ってたんだよなぁ…この車で勝てたんだよなぁ…時代は変わったもんだと感じさせずにはいられません。
そういえばレガシィって最初はセダンが主流だったんだよなぁ。たしか大人のためのスポーツセダンって売りだったような…。それが今ではすっかりワゴンというイメージが定着してしまいましたね。

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