PEUGEOT 206 WRC

Rally Monte Carlo 2000 - M.Gronholm / T.Rautianen

プジョー206WRC(2000年モンテカルロラリー仕様)
使用キット:タミヤ・プジョー206WRC2000
2001年9月頃完成

2000年のドライバーズ&メイクスのダブルタイトルを獲得したプジョー206WRCです。プジョーはこの年、M.グロンホルム、F.デルクール、G.パニッツィという3人のドライバーを起用しシーズンに臨みました。中でもM.グロンホルムは第2戦スウェディッシュで初勝利を達成すると、ニュージーランド、フィンランド、オーストラリアと4勝を挙げ、その他のラリーでも上位に入り着実にポイントを重ね、フル参戦初年度にしてドライバーズタイトルを獲得しました。さらにシリーズ終盤のターマック2連戦でG.パニッツィ&F.デルクールというターマックスペシャリスト2人が連続で1-2フィニッシュを決め、プジョーは計6勝を挙げてメイクスタイトルの獲得にも成功するという快挙を達成しています。
これは2000年モンテカルロ仕様です。この年の開幕戦モンテカルロではプジョーはレグ2の朝にエンジンがかからなくなるというトラブルで3台全滅という最悪のシーズンスタートとなってしまいました。このとき、プジョーがダブルタイトルを獲得するなどとは誰も思わなかったでしょう。しかし、何故、散々な結果に終わったモンテカルロ仕様がキット化されたのかは謎ですね。せめて、グロンホルムがワークスノミネートされたラリーの仕様にして欲しかったです。そうなるとグラベルだから作り変えなきゃいけない部分が出てくるから面倒だったでしょうか?このキット、実は先に発売された99仕様とまったく同じ、成型色とデカールが違うだけというものです。実際、2000年のモンテで走ったのは99スペックそのものだから間違ってはいないのですが…。しかし、全く同じ金型を使用して2001年仕様まで存在するが、あれはさすがに無理があると思います。見る人が見れば手抜きというかオカシイというか、そういうのが一発でわかります。
これはモンテでのグロンホルム車です。彼はこのときはレグ1でセンターデフトラブルにより満足に走行できず、レグ2の朝にエンジンがかからずリタイヤしています。しかし、その後の第2戦スウェディッシュで初勝利を挙げ、ポルトガルでも2位に入りドライバーズタイトル獲得の可能性も出てきたこともあり、シリーズ全戦へ出場が約束されることになりました。そして、チームのエースとして扱われるようになり、最終的にはドライバーズタイトルの獲得にも成功しています。その後の活躍はここで書く必要も無いでしょう。
元のキットが素晴らしいので、特に手を加えていません。シートベルトをモデラーズ製、アンテナをM&Aミニチュアズの物に変更しています。あとはバンパー部分のボルト類やドアの鍵穴の部分を金属製のものに置き換えています。キャッチピンは確かアクステオンというメーカーのものを使用。フロントのメッシュ部分はハセガワのモデリングメッシュを使っています。基本的には元のキットの良さを活かすことを考えて造りました。リヤウイングとフロントバンパー横のダクトのようなところの合わせ目消しは気を使いました。ここの部分は丁寧にやったほうが良いと思います。目立つところなので。自分では比較的良くできたと思います。
塗装についてですが、ボディ等のシルバーはモデラーズカラーのレーシングシルバーを使いました。それをエアブラシで吹いて、その後で同じくモデラーズカラーのスーパークリアーをエアブラシで全体的に薄く吹いてから、缶スプレーのスーパークリアーを2回厚吹きしました。その後、マスキングして黒い部分にセミグロスブラックを吹きました。この206のシルバーは今回使用したモデラーズのレーシングシルバーかタミヤカラーのアルミシルバーが良いと思います。そ例外の部分の色は基本的にはMr.カラーを使用しています。Mr.カラーに無い色のところはタミヤカラーを使用しています。説明書通りに塗れば大きな問題は無いと思います。あと、フロントバンパーのメッシュのところの206って書いてあるところは専用のテンプレートを使用してエアブラシで吹きました。ここの部分、塗装で再現する事になっているけど、模型上級者以外まともに塗れない(書けない)と思います…。せめて、デカールも用意しておいて欲しい。それかランナーかパーツの一部にそれ用のテンプレートを用意しておいて欲しかったです。ここだけは不満ですね。
99年はホワイトにブルーライオンが描かれたカラーリングで登場した206WRCですが、2000年からはシルバーが主体のカラーリングに。これは市販車のカラーリングとの関係からこうなったものらしいです。私としては99年のカラーリングが好きでした…。まあ、2001年からのトタルがメインスポンサーになったカラーリングに比べれば、この2000年のカラーリングもかなり良く思えますが…。ただ、2000年仕様のカラーリングでも、このクラリオンのロゴがメインで入ってるヤツよりはエッソのロゴが入ったワークスノミネートカーの仕様のほうがいいなぁとは思います。この年、プジョーは大半のイベントでは2台エントリーで、ターマックを中心に数戦だけ3台をエントリー。その中で2台のワークスノミネートカーはエッソのロゴがメインで入っている仕様、3台目の車にはこのクラリオンのロゴが入った仕様を走らせていました。
そういえば市販車用のWRカー風バンパー&リヤウィングが発売されるらしい。それもプジョーの正規ディーラーから。装着された車の写真を見たけどなかなか良い感じだった。あれなら206欲しいなぁとか思いますね。ただ市販の206の場合、大きいサイズのホイール付けられないからなぁ…その辺がイマイチですかね?WRカー用のホモロゲーションモデルのGTでも16インチとかそれくらいだったと思います。
この206WRCですが結局2003年までワークスカーとして使用され、00〜02年のメイクスタイトル3連覇と2度のドライバーズタイトル(00&02年M.グロンホルム)の獲得に成功、通産24勝を挙げています。

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