TOYOTA CELICA GT-FOUR ST205

トヨタ・セリカGT−FOUR(ST205) 95’ツール・ド・コルス仕様
使用キット:タミヤ・セリカGT−FOUR&スタジオ27・トランスキット
2002年8月頃完成 

大成功を収めたST185の後を受け継いで1994年の終盤WRCにデビューしたのがこのST205セリカでした。94年はテスト参戦でしたが翌95年には全面投入となりました。しかし、大きすぎるボディサイズや新しく採用されたスーパーストラットサスペンションに起因するハンドリングの問題から苦戦、ツール・ド・コルスでようやく1勝を挙げますが、その後もインプレッサやランサーなどのよりコンパクトな車に対抗することはできませんでした。それでも何とかポイントをかき集めオーストラリアではメイクストップに立ちますが、次のカタロニアで例のリストリクター違反が発覚し、TTEはこの年の全ポイント剥奪と1年間の出場停止となってしまいました。96年以降もマクファーソンストラットへの変更など開発は続けられディーラーチームからエントリーし何度か上位入賞するなど善戦したものの勝利を挙げることは出来ませんでした。
これはST205唯一のWRC勝利となった95年のツール・ド・コルスのオリオール車です。この年のコルシカでは逃げる2台のエスコートをオリオールのセリカが追いかけるという展開。そして、ラリー終盤にデルクールのエスコートを捕らえ2位へ浮上し、さらにトップを快走していたB.ティリーのマシンがトラブルでストップしてしまったことによりオリオールの勝利となりました。そして、彼にとってコルシカ6勝目となる勝利でした。逆に初優勝目前だったティリーにとっては悪夢のようなラリーとなってしまいました。彼はこれ以後、優勝できそうになったことは1度もないのですから…。
<工作>ボディはタミヤのキットそのままです。シャシーはスタジオ27のトランスキットです。ホイール&タイヤはカローラWRC(タミヤ)のものを使用しています。このホイールを取り付けるためにシャシー側を少し削っています。アンテナはM&Aミニチュアズ製、シートベルトはモデラーズのものを使用しています。ボディに関して手を加えた部分はけがき針でモールドを深めたのと左右のウィンカーランプを削り取ったことと市販車用の給油口をパテで埋めてラリーカー用の丸い穴をあけたことくらいです。あと、ヒケとパーティングラインの処理はしています。このタミヤのキットなぜかボンネットの収まりが悪くて困りました。実はちょっとずれて(浮いて)しまっています。あと、リヤスポイラーの本体と支柱の部分の合いもイマイチな感じが…。シャシー側では特に手を加えたようなところは無く、キットのパーツをほぼそのまま使用しています。だだし、内装に関してはこのキットは94後半&95年序盤の仕様のようなのでコルシカの時の仕様とは若干異なるようです(ロールケージ・ダッシュボード等)。それとシャシー下面に関してはかなりいい加減な印象を受けました。せめてリヤサスの部分だけはきちんと再現してほしかった…。後ろから見るとこの部分かなり目立ちます。しかもこれグラベル仕様のシャシーっぽい感じが…。特にサンプガード辺りが…それと燃料タンクの形状も怪しいですね。スペアタイヤの位置はこれでいいのか自信がありません。このトランスキット全体的に惜しい感じです。よく出来てる部分と???ってな部分が混在してるような気がします。
<塗装>ボディ等はグレーサーフェイサー→ベースホワイト→グンゼのホワイトとここまではエアブラシで吹いて、仕上げにモデラーズのスーパークリアーをスプレー缶で吹いています。窓枠等の黒い部分はセミグロスブラックを使用。内装に関してはトランスキットの説明書に書かれている色を参考にしていますが、手持ちの資料も参考にしています。ダッシュボードはタミヤのジャーマングレーを使いました。全体的に内装の配色はあまり自信がありません。
<デカール>殆どはスタジオ27のトランスキットに付属のデカールです。でもこれ微妙…って感じも。合いがイマイチなところが幾つか…。フロントのライトのところとか、赤いところは微妙に被いきれないし、グリーンのところなんかどうやっても面積足りない気が…。コルシカ用のラリープレート等はレーシング43のトランスキットのデカールを使用しています。ただし、ひとつ足りないところが…。左側サイドに貼ってあるはずのクラスを表わすやつが足りません(確かA8とかなんか書いてあるヤツ)。ハセガワの92年コルシカ仕様のスーパーデルタとセリカST185にあるようなヤツだと思うので流用しようかと考えています。でも、最近売ってるの見ないなぁ…。あと、これはデカールの上にはクリアー吹いていません。
歴代のトヨタのラリーカーのなかで私が一番好きなのがこのセリカST205です。成績はイマイチだったけど、とにかくカッコ良いのです。この流線型のフォルムとそれにマッチしたカラーリングがなんとも言えず素晴らしいと思います。でも、何故かキット化されず…。ロードカーはキット化されたのにねぇ?やっぱりあのリストリクター違反の一件のせいなのだろうなぁ…。

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